ミニマリスト最強ツール
こんにちは。餅味噌教授です。
ミニマリストのツールといえば何でしょう。
1つで何でもこなせる十徳ナイフのようなものでしょうか。とてもコンパクトなのに使いやすいバッグでしょうか。
今思い浮かべていらっしゃるもの。きっとそれも全て正解なのだと思います。
しかし、私の中で思い浮かんだもの。
”自転車”なんですよねー・・・
「あんた、ハマってるだけでしょ」「デカすぎだし、場所取りすぎだし」とは、おっしゃらずに、何で自転車がミニマリストと繋がるのか。ちょっとだけお付き合い下さい。
ミニマリストの原点をもう一度
もう一度、”ミニマリスト”が”ミニマリスト”として目指すべく姿を考えてみましょう。
私が志しているミニマリストは、必要なものの最小限で暮らす人。
この辺りは大きくズレてはいないと思います。
この「最小限」は、何を意味するのでしょうか。
私の中では、この最小限は、二つです。
「物質的な物の最小限」と「外部から入ってくる情報の最小限」。
「物質的な物の最小限」は、佐々木典士さんや、しぶさんの部屋を見れば一目瞭然。
もちろん、こんなスッキリした部屋に自転車はないし、あったらビックリしますよね。むしろ真逆のような気さえします。
そして、「外部から入ってくる情報の最小限」。情報に溢れた現代では、情報の取捨選択が大切だと言われ続けています。しかし、ただただ外部から入ってくる情報を全て取捨選択していては疲れ果ててしまうのも当然です。
なにせ、情報の量は、膨大なのですから。なので、外部から入ってくる情報を極力、最小限にしたい。と思うのです。
ミニマリストの最小限は、物と情報の最小限化。
さて、自転車がそろそろ登場してきます。
自転車は、便利ではない。
ここで、自転車の特徴を考えていきたいと思います。
自転車は、はっきり言って、便利な乗り物ではありません。
この”便利”の意味を考えてみましょう。
移動手段としては、速さと時間、体力の消耗度合い。運搬手段としては、積載量とそれにかかる負担などでしょうか。
これが効果が高ければ、”便利”となりますよね。
考えれば考えるほど、自転車は不便です。車の方がもちろん便利ですし、環境によっては、電車、バスの方が便利です。
実は、この不便さが重要です。
では、「ちょっと遠くの河原までコーヒー飲みに行こうよ。」と計画を立てたとします(ちなみにめちゃめちゃ気持ちいいですよ)。
どうしますか?
半端な気持ちで荷造りできないんですよ。
何度も言いますが、自転車は不便です。重さがどんどん増えるだけでも負担は増えます。しかも、積載量は有限です。しかも、かなり切迫しています。
自転車の遠出には、必要な荷物があります。
自転車の鍵、パンク修理キット(替えのチューブ、タイヤを外すタイヤレバー、携帯用の空気入れ)、携帯工具(六角レンチなど)・・・
まずこれは必須。
そして、コーヒーを飲むんだから、お湯を沸かす道具とコーヒーを入れる道具と水とカップと・・・でも、できる限り減らさなきゃ詰め込めません。
この作業。何と呼ぶと思いますか?
「目的のための最小限の荷物の準備」。
どこかで同じようなフレーズを聞いたことがありますね。
ちょっと先へ進みます。
では、準備が出来たので、出発します。
スピードの出るスポーツタイプの自転車の運転は、実は、慣れなければ結構一生懸命です。今走る道路の状況と自分の体の使い方(漕ぎ方や姿勢)、状況によるギアの変速。
一方、車であれば、ラジオを聴いたり、もしかしたらテレビや映像を見る人もいるかもしれません。音楽を聴いたりも出来ます。
何が言いたいか。自転車は、”今”に集中することに特化しています。これは、瞑想状態に入ることに特化していると言っても良いのではないでしょうか。
ミニマリスト小池龍之介さんは、休脳を薦めます
脳は、いろんなことを考えるスペシャリスト。そして、連想ゲームのプロ。自分が思ってもみないうちに、どんどんといろんなことを考えてしまいます。
小池さんは、そんな暴走する脳に刺激を与え続けることを危険だと考えています。これも、情報をストップさせること。
要するに、自転車に乗っているときは「目的のための最小限の情報の取得」の状態になっていると言えます。
やっぱり、聞いたことのあるフレーズになってきました。
さて、まとめてみたいと思います。
自転車は、ミニマリストに最適!?
結果、自転車は、ミニマリスト的要素を兼ね備えていることが分かります。
「目的に向かって、必要最小限の物と情報で移動する手段」という移動ツール。
これをミニマリストツールと言わず、何をミニマリストツールというのでしょうか。
ミニマリストの方は、経験があるかもしれませんが、目的のためにシンプルになったとき、とても気持ちいいものがあると思いませんか。捨てることが、快感になる人もいると聞きます。
自転車という乗り物は、とても不便でとても気持ちがいい乗り物です。山登りも同じように、ミニマリストの要素を兼ね備えていると思っていますが、ちょっとだけ、ハードルが高いと感じてしまいます。
しかし、自転車は気軽な乗り物で、比較的遠くへも行けます。日本一周をしている人をみたことがあるでしょうか。その気になれば、自転車に積める量で、生活することもできる。ということを教えてくれます。
自転車は、今を生きる自由なミニマリストツール。”自由”まで付いたら最強ですね。
いかがだったでしょうか。
”今”を生きることが難しい現代。
自転車で、今を生きる感覚を取り戻してみてはいかがでしょう。