病は気から。不安な”気”はネットから?

こんにちは。餅味噌教授です。

”病は気から”という、ことわざをご存知でしょうか。

学者さんの様々な実験結果も示している通りおそらく、本当なのだろうと思います。厳密に言えば、影響する部分もあるだろうというところです。

昔からの言い伝えや、ことわざというのは、それなりの経験から伝えられることだと思いますので、私も”病は気から”というのは、信憑性があると考えています。

さて、現在はネットに様々な情報が溢れる時代。

病気は怪我で不安になった場合、果たして、頼りになるのはネットの情報なのでしょうか。

私の周囲の事例

私の周りにも、そんな話がたくさんあります。

「痔になってしまったのだが、ガンになる可能性があるので、すぐに手術しなくてはいけません。なので、長期の休みを下さい。」とか、「精神的にこんな症状があるので、〇〇障害の疑いがあるので、休みます。」とか。

なにも休むことが悪いわけではないと思います。体調が悪いのならば休むことは必要です。

しかし、これらの根拠はネットの情報なのです。診察すら受けていません。

もちろん、ネットの記事は全くのデタラメ、というわけではないと思います。ひどくなるとそういう重い病気になる可能性がある、というものがほとんどで、その情報に読んだ人は怯えてしまうのだと思います。

書き手も病院関係者の肩書きを持っていたりするので、このネットの情報は説得力に優れています。おそらく、書き手の方は知識も根拠もあります。

しかし、知識のない私たちが、これらを鵜呑みにすることで、なにが解決されるでしょうか。

私の事例

かくゆう私も調子が悪い時にネットの情報を頼りにしていました。もしかしたら、重い病気なのかも…という不安と、大したことない病気なのだろうという安心感を得たいという気持ちからでした。

私の不調は、ヘソでした。

ヘソが赤くなり、かゆみもありました。そして、膿のようなものが出るときもあれば、赤く切れているようなときもありました。

数週間経っても一向に良くなりません。

不安にかられ、ネットで情報を検索します。

すると、”なんらかの感染を引き起こしている”という情報や、”3ヶ月くらいで自然になおる”というもの、”ヘソは内臓に繋がっているので、ヘソの不調は危険”というもの。”敗血症になる”というものまでありました。

そして、なお不安になった私は、敗血症を調べます。

”4人に一人が亡くなる臓器の機能不全”という結果が…

「え、死ぬかもしれない…」

いやいや、と思い直し、ネットの情報だし。と言い聞かせ”3ヶ月で治る説”を信じることにしました。

しかし、結果は、3ヶ月でも治らず…

良くなる気配すらありません。しかも、他の部分も痒くなってきた気がしました。他の部分に発疹が出て、ますます不安になりました。

そうして不安がっている私をみていた妻は、ずっと病院を勧めていました。仕事もあるし、私は病院へ行くことをためらっていたのです。しかし、このままでは死ぬかもしれないと思い、病院に行くことを決意します。

診察をドキドキと待ちます…私の番が来ました。

「先生…、ヘソが…」

 「あー、ジュクジュクしちゃったのね。薬出しときまーす。」

「え、先生…」

 「次の方どうぞー」

あっさり終了。私のヘソは、その後3日で治りました。そして、謎の発疹も消えました。

ネットの診断は何をもたらしたか。

結果、ネットの情報は、私にとっては不安しかもたらしませんでした。

当然、むやみな安心感も危険だと思います。

そして、不安は病を重くしたようにも感じました。精神的な場合は、なおさら病を重くするように感じます。まさに病は気からです。

もちろん、ネットの情報の全てを批判するつもりはありません。あくまでも私のような読み手の問題です。

だからこそ、私のような読み手が情報の取捨選択を間違えないようにしなくてはいけないと感じました。

自分が病気だと思った時は、不安に感じます。当然です。だから、ネガティブな情報に目が行くのも当然なのです。そういう場合は、正常に情報を判断できません。

だからこそ、客観的に診察できる専門家に実際に患部を見てもらって、診断してもらうことは重要なのです。

大したことがなければ、それはそれで良し、なのですから。

おそらく、いたずらに不安になることで、重症化する病気もあるでしょう。ですから、ネットの情報に頼りすぎることなく、病院で診察してもらうことが大切なのです。

信頼できる医師を探すことは、これからの人生の財産にもなりますね。

それでは、健康で楽しい人生を!